───解放しろ、全てを。

菊門絶対守るもん将軍

「菊門絶対守るもん!」

強がってみせる将軍だったが、シーツを握る手が少しずつ強張っていく。裏腹に、ニルスを受け入れていく将軍の肢体。

もはや二人の間に、印籠は必要なかった。

将軍「ああ……」

そのまま菊座に突き刺さった瞬間、将軍の声音がかすかに震えた。反射的に身体を硬直させたのも束の間だった。

将軍「あ、あうっ」

もうそこから先は、本能に任せる他

将軍「あ、あっ……ううっ」

腰を動かす度に、将軍が切なげな声を上げる。しかしそれは苦痛ではなく快感によるものだ。その証拠に、彼の性器は再び頭を持ち上げ始めていた。

将軍「ふ、うぅっ」

将軍は両手で枕の端を掴み、

将軍「ん、あぁっ」

時折耐えかねて声を上げながら、全身を襲う快楽に耐えていた。

将軍「はっ、あ、ああっ」

いつしか将軍の表情から、苦痛の色は消え失せている。代わりに、快楽の色に染まりきっていた

将軍「うあ、あ、ああーっ」

やがて将軍は大きく仰け反ると、そのままベッドの上に崩れ落ちた。

将軍「あ……あ……」

余韻に浸るように、小さく

ニルス「気持ちよかったですか?」

将軍「……」

無言のまま、首だけを縦に振る将軍。しかしまだ満足には程遠いらしく、すぐに上体を起こそうとした。

ニルス「今度は後ろじゃなくて前でイッてみましょうか」

将軍「え?あ、やだ!待って!」

ニルス「大丈夫ですよ、前でもちゃんとイけるようになりますから」

そう言ってニルスは、再び将軍の中に己を埋めていった。

将軍「や、だめぇっ」

力なく首を横に振りながらも、身体は既に次の快楽を期待しているらしい。将軍の中がまた熱く潤んできた

ニルス「ほら、こことかどうです?」

将軍「ひゃうっ」

ある一点を突いた途端、将軍が悲鳴じみた声を上げた。同時に彼の身体が大きく跳ねる。

将軍「あ、そこ、だめぇっ」

ニルス「駄目じゃないでしょう?こんなに感じてるんだから」

将軍「ちが、違う、そんなことないぃっ」

必死になって否定する将軍だが、身体の反応までは誤魔化せない。事実、彼の性器からは先走りが溢れ出していたし、何より内壁の締め付け具合が変化していた。

ニルス「いいんですよ、素直になっても」

ニルスは優しく囁きかけると、その場所ばかりを狙い始めた。

将軍「あ、いやっ、やめてぇっ」

将軍はいやいやするように首を振るが、その動きは弱々しくて全く抵抗にならない。

将軍「ふぁ、あ、ああーっ」

やがて将軍は、甲高い声で叫ぶと同時に絶頂を迎えた。白濁した液体が勢いよく吐き出され、シーツを汚す。

将軍「はあ、はあ、はあ……」

荒い息を繰り返しながら、ぐったりと脱力する将軍。傍らには、二人の体液に塗れて変わり果てた姿の印籠が転がっていた。