既婚宣言してるインターネットのオタクが左手薬指に輪っかをはめていた

既婚宣言してるインターネットのオタクが左手薬指に輪っかをはめていた。

え…輪っかって何…？

いやどう考えても結婚指輪だろ。現実が受け入れられないから"輪っか"みたいな婉曲表現をしたけどどう考えても結婚指輪だよね。まあまだクラピカが好きすぎてコスプレしながら日常を送りたいけど妥協して指に輪っかだけはめてるみたいなのかもしれないけど、それはそれで違う意味でショックなのでまあほぼ同じだよね。

そう、僕はショックを受けていた。

え…？既婚だったんだよね…？どうして今更…？と思う人もいるかもしれないが、僕はインターネットは全部嘘だと思って生きている。いや嘘ではないです。（は？）　＾＾　嘘は言い過ぎた。たぶん嘘を言ってる人なんてほとんどいないと思うし、正直知り合いの言うことは普通に事実だと受け入れてる。盛ったわｗすまん。まあ結果的に事実じゃないことはあると思うけど。嘘じゃなくて、「確定していない」だ。

たとえばインターネットの匿名アカウントがえっちな自撮りをあげていても、「転載やろなあ…」みたいになる。みたいになるというか、「本当にえっちな自撮りの場合」「転載の場合」みたいな状態が同時に存在してるんだよね。いわゆる"シュレディンガーのえっちな自撮り"ってやつかな（やつかなじゃないが。あといわゆらないだろ）で、だから、以上の理由で、インターネットの人は全員40代無職のおっさんなんだよね。あなたもそうです。いやでも40代無職のおっさんがアップロードしたえっちな自撮りでも別に見るけど。いや見るだろ。たとええっちな自撮りが40代無職のおっさんの手によるものだとしてもえっちな自撮りは確かにそこに存在しているんだから見るだろ。今確かなものはえっちな自撮りがそこに存在していると言う事実だけ。じゃあ見るだろ。は？

今確かなものはえっちな自撮りがそこに存在していると言う事実だけ。

は？

いやちょっと待ってくれ。じゃあ指輪の写真もその可能性あるのでは？クラウドソーシングで中の人を募集して運用されている半分反社みたいな女アカウントみたいな場合も同時に存在しているのでは…？と思う人もいるかもしれない。しれないが、指輪の写真は、服が黒かった。黒い服を着ているということは、それはすなわち、オタクがほぼ確定している。"ほぼ"というのは、他の可能性も同時に存在しているけど限りなくオタクに近いということである。黒い服は限りなくオタクに近い。限りなく正解に近い。もしあなたのタイムラインで黒い服の自撮りをあげている人がいたら、その時は、信じてあげてほしい。

そう。そうなんです。長くなりましたが、今日僕は、インターネットのオタクが左手薬指に指輪をはめている写真を見てしまったのです。

既婚だということは昔から知っていたけど、それがショックだったということは、イマイチ受け入れられていなかったんだと思う。いやだってそうだろ。ネットオークションで落札したスク水でオナニーをしたり、「親指くらいなら入ります」みたいな意味深な発言を残したり、つい最近でもファミレスで催眠オナニーをしたりと、どう考えても公序良俗を逸脱したムーブを繰り返している彼が、まさか、結婚して家庭を持っていたなんて。いや知っていたけど、確定した。ワンチャン狂言だと思っていたけど。確定した。

ふと思う。もし本当だったとしても、SNSに写真をあげる時だけ指輪を外していてくれたら、そうだったならば、どんなに気持ちが楽だったろうか。

いや違うな。これは違う。それでよかった。それでよかったんだよ。もしそんなことしていたら、指輪を外して写真を撮っていたなら、逆に「結婚してるのにわざわざ指輪を外してSNSに写真をあげるクズ男」みたいに炎上するかもしれないし。よかった。オタクが炎上しなくて本当によかったと思ってる。

ああ…よかった…。インターネットのオタクにも奥さんがいて、家族がいて、生活があるんだな…って。

よかった。良いんだけど、ちょっと考えてもみてほしい。それに比べてワイたちはどうだ？（ワイたち？）

毎日インターネットでクソみたいなことを呟いて、タイムラインに張り付いて、アナルアナル連呼して。お前たち恥ずかしくないのか？（お前たち？）

子供の頃思い描いていた大人ってやつに、お前はなれているのか？（お前…？）

お前たち。

恥ずかしくないのか？社会に、社会の一員だって胸を張れるのか？

・・・

僕は悲しい。

モニタの向こう側に世界を想像して、インターネット上の自分に拘泥して、隙あらば連投ツイートでタイムラインを埋めて。それでいいのか？

お前たち。